発達心理学講座

青年期

青年期

青年期は、自我同一性(アンデンティティ)の確立の時期であるといわれています。

 

つまり、自分とは何者かを見極める時期です。

 

青年期とは、13〜19歳(ティーンエイジャー)という人もいますし、
25.26歳までを含める人もいます。

 

つまり、現代の青年期は、成人式が過ぎても終わりません。

 

しかも、この青年期は「激動」であるといわれています。

青年期の特徴

自我の再発見

 

個人の人格活動の中心にある「自我」は、
3〜4歳頃に目覚め、第一反抗期を迎えます。

 

しかし、その反抗はやがて静かになり、
児童期、つまり小学校時代には自我の働きも治まり
比較的落ち着いていきます。

 

ですが、青年期を迎えると、
身体的、性的に発達し、再び自我の働きが活発化し、
親だけでなく、社会全体に対する大反抗が沸き起こります。

 

この反抗の時期を、第二反抗期といいます。

 

自我同一性の確率

 

青年期になると、再び自我に目覚めるのと同時に、
「自分とは何か、自分は何をしなくてはならないのか」
という疑問を解決しなければいけない時期になります。

 

親の保護下から、スムーズに親離れをするためには、
その疑問をクリアしなければなりません。

 

この親離れを「心理的離乳」といいますが、
アメリカの精神分析者エリクソンは、
「自分とは何か、どうあるべきか。」という疑問を解決する事を、
「自我同一性の獲得」と呼んでいます。

 

この自我同一性の獲得に失敗すると、
自我拡散に陥り、独楽の心棒が砕けてしまうような精神となります。

 

自分が何者であるのかが分からなくなってしまい、
情緒が不安定になり、自殺や非行、犯罪のような
社会的不適応行動が起きてしまいます。

 

恋愛心理の芽生え

 

青年期は、単なる個人から、性を持った人間として生まれ変わる時期でもある事から、
「第二の誕生」とも呼ばれています。

 

小学校3.4年生くらいになると一時的に異性を避けるようになったり、
自己愛(ナルシシズム)や異性愛への過渡期としての同性愛が現れます。
このような期間を経て、青年期の男と女の恋愛関係が進行します。

 

スタンダールの恋愛の7段階

 

19世紀中ごろのフランスの作家、スタンダールは、
本格的な恋愛を以下の7段階で説明しています。

 

(1) 驚きを伴った感激
(2) 想像生活:心内における恋の展開
(3) 願望の現実
(4) 共在的な喜び:一緒にいることの喜び
(5) 第一次結晶作用:異性を自分なりに理想化する
(6) 疑惑の発生: 理想像に対する不安、将来への危惧の発生
(7) 第二次結晶作用:疑惑を消去するための確証を求めて恋を確認

 

このような恋愛体験の基礎にあるものは、
第二次性徴の発現と性的衝動の盛り上がり、
親との心理的離乳によって発生した不安を癒してくれる人や
心の支えになる人を求めている事などが挙げられます。

 

勿論、恋愛感情を持つきっかけは、身体的要因や相互的好意性、熟知性、
能力、共通性など、さまざまなものがあります。

 

しかし、青年期の恋愛は、単なる衝動の満足だけではなく、
性とはなれた人間的なものを求めている事が分かります。


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